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更新状況:
3月8日更新
●ご無沙汰しております、バカT更新しました!
「長い。思い入れたっぷりの記述。でも結局は宣伝」
2月3日 夜
さて……。
まずは僕の昔話から少々。
そのむかし、僕が通っていた「文学部文学科演劇学専攻」という学部は、
その大学のなかでも、なかなか異質な学部学科だった。
とはいえ、授業自体はじつに「普通」の授業だったのだけれど……。
果たして……
「演劇学専攻」なんてあらためて聞くと、
普段から、「アメンボアカイナアイウエオォォォォ!!!!」とかって、
大声張り上げ授業を受けているイメージがある。
けれども
そんなことはぜんぜんなくて、
せいぜいシェークスピアだとかギリシャ悲劇だとかを読んで、
ありきたりのレポートを提出するようなものにすぎなかった。
それ以外は、英語だったり心理学だったり体育だったりコンピューター概論(!)だったり……。
それはそれは普通の文学部だったんだ。
言うなれば、「日本文学専攻」とか「英米文学専攻」とか「独文学専攻」だとか、
まあどこにでもあるような「専攻」のひとつに「演劇学」ってのがあったってだけで、
学ぶのは「演劇」じゃなくあくまでも「演劇“学”」だったってことなのだ。
とはいえ、
日本で6っぽんの指に入るような「巨大大学」にあって、
僕ら「演劇学専攻」のクラスは、せいぜい60数人しかおらず、他の専攻学科クラスがそれぞれ何百人もいることを考えれば、人数的なイミにおいてそれはそれでなかなか「異質」なクラスだったとも言える。
それに、どんなに「普通の授業内容」とはいえ、わざわざ「演劇学専攻」なんてものを選んではいってくるような奴らは「普通じゃない」やつらもそれなりに多かったってこと、それはそれで事実だった。
さて、
そんな60数人のすくないクラスにおいて、いわゆる「クラスメート」はだいたい3種類の人間にわけられていた。
ひとつは、
「ちゃんと将来設計も考えて、入学してきた奴ら」だ。
学校生活といえばテニスサークルはいって合コンやってちゃんと4年で卒業できた奴ら。
そんな奴らだって、普通にいたんだ。
まあ、名前だけならそこそこの学校だし、世の中も景気のいい頃だったから
なかなかどうして、
ちゃんとしたとこへの就職を早くから決めてた奴らもそれなりにいるってわけだ。
その後の人生……。
銀行にいったり、役所にいったり、先生になったり、デパート勤めのやつも確かいたっけ。
だけど……
果たして「イトーヨーカドー」に就職したヤツは「シェークスピアのレポート」が役に立ったのかしら。たぶん、「大安売り」の飾り付けに「演劇っぽさ」が発揮されて売り上げが倍増したんだろう……
と思うことにする。
さてつぎにいたタイプ。
「そもそも演劇なんてあんまり興味ないんだけれど、とりあえず面白そうだから来た奴ら」だ。じつはこいつらが……いちばん数が多い。
まあ、これもこれで、いい奴らは多かったんだけど、その後の人生、わりとややこしい道を歩んでいたりもするんだな。かっこいい奴らもいた。入学して最初のクラスで、モッズパーカーにサングラス、細身のブラックジーンズでドクター・マーチンとかって、およそ「当時」の演劇のイメージとほど遠い奴がいたときは、正直、ちょっとシビれたっけ。音楽好きの奴らが多かったのも特徴で、いまだに「バンド」なんて儚い夢にとりつかれちゃってる、どうしようもないのもいるけど、レコード会社に勤めてたり、町でイカシたレコード屋をやってたりするのもいるみたいだ。デザインだとかの世界に行って、それなりにやってるやつもいる。出版社とか新聞社で偉くなったのもいたりする。
だけど……。
なんていうか、
いまだに煮え切らない「人生」を歩んでいるやつも多いんだな。
音楽にせよ、なんにせよ、「好きだ」と言えるものに取り憑かれちゃってるのはいい方で、
いいおとなになった今でさえ、
学部選択と同じ理由でなんとなく「面白そうな方」にフラフラしてるやつも多いんだ。
まあ、その最たるのが……「僕」ではあるけれど。
さて、
そしてもうひとつのタイプ。
それが……。
「ちゃんと演劇が好きで入ってきて、いまでも演劇で食っていこうと思っている奴ら」だ。
正直、僕は彼らに対して尊敬しちゃう。
それは世間一般的に、「成功」していようがしていまいが……だ。
バイトしながらちっちゃな劇場で、芝居をつづけているやつもいる。
映画のちょい役を、ずっと続けているやつもいる。
考えてみれば「演劇学専攻」なんて言って、
ちゃんとエンゲキ続けているやつなんて、ホント一握りなんだ。
そりゃ、歳をとって、「おとな」になっていく過程で、
結婚して、家族持って、親の介護なんてのも話題にでてくるようになり、
夢は夢として、どこかで諦めて食うために「ちゃんと働かなきゃ」いけないのが、
世の常だ。そんななかで、夢は忘れていくもんだし、引き出しに閉まって鍵かけちゃっても不思議じゃないモンなんだ。
だけど、彼らがこの二十年くらいずーっと、演劇ってモンに関わって生きてるなんて知ると、そりゃ僕は無条件に尊敬しちゃうってわけなんだよ。
どんなカタチにせよ、成功していようとも、そうでなかったとしても……だ。
さて、
ふと気づけば
ずいぶん熱く語っちゃった感がある。
あーあ、
「中年」というカテゴリーに自分が入り込んでみると、
人生振り返り熱く語っちゃう場合があることにもふと気づくんだな。
だけど
そもそもこんな「振り返り話」をしちゃうと特に、むかしの友だちの顔を思い浮かべ、
しみじみ感じちゃうこともあるんだよ。歳を重ねれば重ねるほどに……。
いやはや
さらに言えば……
いちどは離ればなれになったむかしの「仲間」が、
おとなになった今、その人生を交差させ、近々同じ「仕事」をしたりするのを聞くと、
つくづく感慨深くなったりするものなのだ。
果たして、僕はここまで長々語り、ふたりの古い知り合いを紹介したい。
ひとりは、ハウフルスって会社でプロデューサーをやってる僕の同級生のK原だ。
そしてもうひとり、大学時代の後輩ではあるのだけれど、
いまじゃ、すっかり有名演出家になってしまった、役者でもある河原雅彦くんだ。
このふたりは、僕なんかがいやいや「シェークスピアのレポート」を書いたりしているころ、
授業なんかと関係なく、
「アメンボアカイナアイウエオォォォォ!!」って、エンゲキしてたやつらだ。
演出家の河原くんはもちろんだが、
いまは舞台からは降りたK原にしろ、
いろんなカタチで演劇にずーっと関わってきたふたりでもある。
さて、そんなふたりがこんど芝居を一緒に作るってはなし。
それがコチラ、
「アウェイ イン ザ ライフ」http://www.engekirock.com/
「水野美紀のプロペラ犬って演劇ユニット」だったり、
「筋肉少女帯」だったり、
「赤坂ブリッツでの芝居」だったり
「演劇ロック!!」だったり……と、
これはたぶんに演劇的にも面白いもので、ニュースにだってなるべきものなんだろう。
だけど、
僕にしてみれば、もっともっと大ニュースで、感情移入しちゃうのは、
K原の制作で、河原くんが演出という一点だった。
時を経て、古い知り合いが、まったく違う道のりで、
もう一度出会うことができるなんて……じつに素敵なことじゃないか。
そんなわけで、宣伝です。
「アウェイ イン ザ ライフ」http://www.engekirock.com/
よろしくお願いします。
人生はいつだってアウェイだしね……。
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